おさけの飲み方を

「二十歳の小娘~!」と、新入社員となった私を可愛がってくれて、
仕事のことも、広告のことも、お酒の飲み方も教えてくれた
一番最初の会社の元上司が、なくなられた。
今日、楽しいご飯を食べている最中、先輩から連絡が入った。
元々体の弱い方で、ここ数年何度かヒヤっとする話は伺っていたけど。
あー、もう.......一緒に呑めませんね。。。よくまだわからない。
ピンときていない。
背が高くて、眼鏡男子で、お洒落で粋で、ちょっとキザで、
でもとっても照れ屋で、子だくさんの優しいお父さんで。
とにかく個性的で、お酒の飲み方をいっぱい教えてもらった。
「小娘にはもったいないなーー。」と口では言いながら、
銀座のショットバーなど 惜しげもなく連れて行ってくれて、
その場にとけ込むセンスとか、バーテンダーに嫌われないコツとか、
引き際みたいな事や、お酒のT.P.O.なんかも、いろいろ。。。
本当に粋な方で。
私だけでなく、歴代のチェーリーズエンジェルのように
たくさんの女の子、時には男子が(基本的に女の子ダイスキ☆)
代々お酒の指南を受けつつ、それぞれいろんな上司風をくらった。
たまに本気で腹立った事もあったけれど、でも本質はとても優しい
愛すべき大先輩だった。何より広告の仕事を愛してらした。
それは本当にいろんな記憶の中に残っている。
ご冥福をお祈りします、、、なんて言葉では、まだまとめられない。
「ぱつん!ぱつん!だな!」と、普段はよくからかわれたけど、
「お前はイイ女になる素質があるぞ、怠けてちゃだめだぞ!」
と何年かごとに叱咤激励もしてくれた。
この言葉に救われて今日までのびのび、自分のペースで生きている。
・・・自分を順番に積上げていく土台を作った時期。
そのころ周りにいてくれた方々って、やはり少し親のような心地がする。
サミシイナ。
いろんなことを、ね。学びました。まだ足りないのになーーー。。。
ありがとうございました。